CITTA NAPOLI
AD2002/7/14

日本全国(北海道と沖縄は除く)梅雨の真っただ中の7月14日、昨年オープン以来個人的にもいつかは訪れたいと思っていた『チッタ・ナポリ』での今年2回目のクラブミーティング。それもただ行くだけではなくタイムラリーで知多半島の先っぽを縦横無尽に走り回る。それだけでも楽しいのにラボンバさんの企画で前夜祭(前日祭?)でYZサーキット走行会はあるわ、ナポリタワーでの宿泊&宴会とまるまる1日楽しみまくってきました。
 7/13、仕事の都合でどーしてもサーキット走行会は参加出来なかったが、宴会の二文字の誘惑には勝てず残務処理もそこそこにいそいそとビアンキのエンジンに火を入れる。普段からメンテナンスはおろか洗ってももらえないゴクつぶし3号はそれでも今日も快調に息を醒ます。『不憫な奴よのぅ…』と思いながらもナビの玉ちゃんをピックアップ、雨が降ったり止んだり不安定な空の下一路名古屋を目指す。大津でちょっと遅めの夕食をとり、小牧でビアンキの燃料補給とやっぱ来たかぎりはと秘密基地へ燃料(アルコール)の差し入れに立ち寄る。思いのほかの大人数のお出迎えに少々たじろぎそこそこに退散、名古屋高速を通り知多道路へと向かう。わたしもナビも初めての道で地図も持たずに動くのは少々無謀ではあったと後悔するがナビの玉ちゃんは目だけは(バキッ…)…目がとっても良く、遠くの標識を見て適格に進路を指示してくれ旧ビートルとバトりながらも無事に知多有料道路に合流する。途端に回りの風景が変わる。暗いのだ。高速の街灯も対向車はおろか走行車も走っていない。タダでさえ暗いゴクつぶし3号のライトではまともに前を照らさない。だんだん心細くなっていく田舎道、なんとか午前1時過ぎにチッタナポリに到着。チェックインをしてラボンバたちの酒盛り場に乱入し到着を祝って乾杯、ツマミの残り物とビールを戴く。ご馳走さまでした。
CITTANAPOLIのNAPOLIタワー 翌日目が醒めたら心配していた天気は快晴。それよりも部屋の窓から見える風景に驚く。三方が海!お山育ちのわたしには見たことのない風景に暫くあっけにとられ見とれる。さらに暗くて良くわからなかったのだがこのナポリタワー、メチャクチャきれい!こんなことなら一日ノンビリできるように休み取っときゃ良かったと後悔。あとは何台辿り着いて、いや集まってくれるのかそっちのほうが心配だ。ラボンバくんと地上を探索していると向こうの方から赤いビアンキが2台!?へっ?うちのクラブには今は赤いビアンキはいないよな?ラボンバ君と顔を見合わしすぐに追っかける。1台は愛知から初参加のあさやんさん、もう1台は…?なんと、某青森のビアンキオタクのHPを見て大阪からわざわざ地道で駆けつけて下さった打出さん。ありがとう〜!これでなんとか面目がつぶれずに済みそうだ〜。この2台のビアンキ素性はとても良さそうで朝日を浴びてピカピカと輝いている。うちのゴクつぶし3号もさぞやうらやましいだろうなと振り返るとそこにはホコリで白くグラデーションされた見窄らしいボディ…。あわてて愛用のゴールドグリッターとタオルを手に水を探しに旅に出る。すると前方からこのリゾート地に似合わない幌付きのトラックが登場。運転席から手を振っているのは岐阜の川上さんだ。つーことはトラックの中身は…出た!先日納車されたばかりで無事に辿り着けるか心配だと言っていたステージ2!A112ステージ2久しぶりの再会にしばらく語り合い、みんなが注目の中、積車のカーゴがゆっくりと接地。ステージ2のステアリングを握りしめていたわたしはアタマの中でサンダーバードのテーマが流れていた。ギアをバックに入れていざ出撃〜!…見事にエンストしてました。
今回の参加者はA112がらぼんば、あさやん、やべっち、川上さん、打出さん、Y10でトンボリさん、プントのPAN夫妻、プン太夫妻、シビックの武やん夫妻、ふかっつーの10台。定刻から少し遅れてチンクェチェント博物館の岡本館長によるドラミを行ない、マップを見ながら各自それぞれ作戦を練る。今回は1人でないのが心強い。おまけにナビの視力は昨夜の高速で実証済みだ。開始時間が近づいたのでクルマをスタート地点に移動し、タイムラリースタート。MAPラリーのスタート晴天の海沿いの道を走り抜け、山道に突入。海の青と山の緑、空には初夏を思わせるような入道雲。心地よい風を感じながら着々とコマ図をこなす。隣のナビも張り切って指示を出しまくる。『次ぎ400m先右ね』『はいよ…?へ…?ないよそんな道…?』『あ、ごめん左だった(笑)』そう、視力の極端に良いうちのナビの欠点は方向音痴だったことを忘れていた。おまけにビアンキのオドメーターのファジーさは今に始まったことではなく100mの誤差なんか許容範囲。走り方ではさらにあいまいになる。おまけにナビにまかせっぱなしでコマ図には1回も目を通していない。おかげであちこちウロウロ、不審車両かと思われそうになりながらも第2チェックポイントビアシティ知多に到着。15分の休憩を使ってみんなで解答を確認しあう。海を見ながらビールを一口いただき(川上さん、ごちそーさんでした)第2ステージへ。海水浴客でにぎわうところ以外は妙に交通量が少なく第二チェックポイントに早着しそうだったので道端にクルマを止め撮影タイムをとる。後続車の通り過ぎるのを待っている間、雲はゆっくりと流れ、小川のせせらぎを聞いていると普段の騒々しい忙しさを忘れてしまいそうな時がわたしのまわりを包み込んでいる。そんなのんびりとした気分で第3チェックポイントの海産物特売場へ到着。設問のアイスクリームの値段を調べていると暑さと空腹から無性に食べたくなり購入するが、誰かさんの奥さんはアイスよりもマグロの串揚げをパクついていたそうな。さすが色気よりも食い気に走るのね(爆)いつの間にやら10分間の休憩も終り最終ステージへ、相変わらずゆったりとしたペースで走っていたがふと時計を見るといつの間にやら自分の予想していた時間を大幅にオーバーしていた。慌ててここからペースアップ、後続を置き去りにして1番でゴール。タイムは2'22:22秒。このゾロ目はもしかしたら…と淡い希望を持ちつつみんなの到着を待つ。何事もなく無事全車完走し、クルマを太陽の広場放射状に止め、各自のクルマをチェックしたり、それぞれ写真を撮ったりと自由な時を過ごした後は、いよいよお待ちかねのイタリアンな昼食タイム。ランチ中です『VENTO MARIMO』は室内でも食べれるが今日みたいな天気の良い日はオープンテラスで青い空と海をバックに佇む愛車を愛でながらの食事は最高に楽しい。まわりには同じクルマを愛するメンバーがいて、みんなとの語らいも最高のご馳走だ。もちろん出て来る料理も☆☆☆クラス。バイキング形式の前菜やデザート、パスタとピッツァも済んだ空気の元で食べるとまた格別。
みんなでモリモリ食べて腹いっぱいになったところでムゼオでおみやげ探索。ここには某『Tipo』誌で(マニアの中では)有名漫画家の仲間入りした田中むねよし氏のレストア費用稼ぎ(単なる修理費稼ぎとのウワサもあるが)むねよしグッズが所せましと並べてある。ビアンキ関連のモノを見て(やっぱり買わなかった。ビンボー人はつらい)片隅のチンクチェント博物館へ入る。トポリーノやチンクや午後の一時スモールアバルトに混じってパンダ30とパンダのモックアップが並んでいる。美味しいカプチーノをいただきながら館長の説明を聞き、パンダ30の座り心地を堪能する。日本ではこんなシートはまずメーカーが許さないだろうハンモックシートは思いのほか座り心地が良かった。昼食会場に全員が集合しいよいよ結果発表。クイズに関しては全員減点なし、タイム誤差の勝負となる。設定時間はなんと2時間20分。優勝はトンボリさん、2位はあさやん、3位にはプン太夫妻が入った。そしてブービーにはらぼんば組が滑り込む。さすがらぼんば、ミスコースしてもただでは起きない(笑)記念撮影後、来年も第2回チッタミーティングを開催することを宣言し、無事終了となった。
 このチッタナポリ、本来はリゾートホテルなのだがクルマ好きのオーナーの趣向でクルマイベントを開催すれば格安で宿泊出来る。自炊もできるし前日はホームパーティで盛り上がるのも自由ということなので、来年は是非前日からみんなで楽しんでみたい。ということで来年もらぼんば君よろしく〜(笑い)

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