AD2003/6/14,15

プロローグ

2003年6月14日先勝、はれて夫婦となったやべっち&たま。できたてほやほやの新婚さんは、わくわくどきどきの新婚旅行へ。新郎が御するは緑ビアンキ。傍らには初々しい新婦。あえて空き缶を引きずらずとも、とってもにぎやかなかぼちゃの馬車は、重苦しい梅雨の曇天をもなんのその。チッタナポリへ向け、意気揚々と旅立ったのでした


大津のSAにてとんこつラーメンと高菜のおむすびで初ディナーをとった後、プン太プン美組と連絡をとりあい多賀SAにて合流。二人が夕食をとっているあいだ、しばしの休憩。。。のはずが、誰だ?またもやカツカレーを一人前食ってんのは!呆れ顔の新婦を横目に、新郎は夜食のカレーをも完食。エネルギー充填120パーセント!二台のビアンキは東へ東へひた走る


小牧のICで名神を離れ、知多半島道路へ。ここまできたなら、立ち寄らずにはいきますまい。結婚のご報告をかね、秘密基地へちょっと寄り道。思い起こせば私が初めてここに来たのはまさに去年のチッタミー。わけもわからず車を降りて、ついていったはいいけれど、当の本人話の輪の中、私は一人ほったらかし。みんな不思議そーな顔してたっけねー。一年ってば早いものですね。しみじみ。。なんて感慨に耽る間もなく、ご挨拶も早々にチッタへ向けて再出発。ちょっと遅くなるけど、みんな待っててね〜

とは言うものの、チッタへは去年一度行ったきり。しかも地図も持たない無謀な行軍。しかしながらこちらは抜群の方向感覚を誇るドライバーと、目だけはよいナビの名コンビ。記憶はおぼろげなれど、確実に目的地へと近づいていっている。。はず。。。やがて、記憶に鮮明な“師崎”の文字が。あーこれで一安心。


11時過ぎナポリタワーへ無事到着。いよいよ前夜祭のはじまりはじまり〜。

新郎新婦の入場に、ぱん!ぱん!ぱん!鳴り響くクラッカー。舞い飛ぶ風船。そしてかんぱ〜い!!ラボンバさん ウメちゃん がっさん おまけちゃん ふかっつーさんにプン太プン美組。みんなからの祝福をうけ、またもや幸せを噛み締める私たち。そこで幸せのおすそ分け。ウメちゃんとおまけちゃんにピンクのバラのブーケトス。

ワインにビール、サンドイッチやスナック菓子が乱れ飛び、宴はまさに最高潮!が、が、ごめんなさい。アルコールが入った為にほとんど憶えてないんです。幸か不幸か、記憶の底に残っているのは、とっても楽しかった思い出だけ。会長、あることないことしゃべりまくってませんでしたか?ましてやご乱行などおこしてませんでしたでしょーか!!

やがて意識は完全フェイドアウト。チッタナポリの夜は更ける。。。


朝っ!残念ながら天気は曇天。それでもタワーからの眺めは最高。眼下に見下ろす椰子の並木に白いコテージ。気分はまさにナポリタン。はるかに広がる地中海?行きかう漁船も遠目にゃキュート。モーニングはラボウメRoomでスペシャルサンドとサラダ。昨夜に引き続きごちそーさまでした。


今日はメインのマップラリー。当日参加の面々が続々到着。ここで参加者をご紹介

CNAからは、
スタート前やべっち会長+たまの緑ビアンキ
ラボンバさん+うめちゃん+あおいちゃんのシティカブリオレ
プン太プン美組のプンビ
フカッツーさん+うめちゃんちのれん君がナビとして乗り込むランサー
tonboriさんのY10特別カラーリングバージョン
たけやんさんのmini
あさやんさんの赤ビアンキ
がっさん+おまけちゃんの 青ビアンキ

スタート前2UUDからは
いずあにさんの京都ナンバービアンキ
井上さん+ナビさんのシャルドネビアンキ
三好さん+ふとしさんのビアンキジュニア

の総勢11台




ドラミをすませてスタート地点へ。わが緑ビはエントリー?1。チッタのラリーはこれで二回目。勝手もコツも知り尽くしてる。おまけに今年は夫婦で参加。一心同体。二人三脚。優勝は確実ね。スタッフさんの合図を受けて、緑ビ颯爽と発車。「180m先を右へ。その先910m信号を左へ。900m先信号を右へ。左手に釣具店有りです。」順調。順調。コマ図を難なくクリアしていく。

「次は1860m先、カーブミラーのところを右です。大きな鉄塔があるって。。あるって。。。へ?ない?」

そーいや後続車の姿も見えない。うそっ。私、ぜったい間違ってない。。自己弁護が頭の中で渦を巻く

「よしっ確実にあってる所までもどろう」

わが背の君は心中のいらいらと不安を静かに押し殺し、優しくそう言いビアンキの向きを変えた

「どこまで戻ったらわかる?」

海岸線どこまでつったって、まだコマ図は一桁台。もどる量などタカが知れてる。けど前が後ろに、後ろが前になり、右と左が反対になったら、地図も距離もどー見りゃいいの?私はあくまで目だけがいいナビ。相対的な理解力なんて、求めるほうが間違ってる。パニック状態の私の横で、彼はさらにイライラと不安を倍増させつつ、それでもあくまで優しく、冷静に、ひとつひとつコマ図をたどり、やっとそれらしい地点に戻ることができた。

あわや夫婦喧嘩の危機もなんとか回避。ロスタイムも約9分。まだまだ修復可能な範囲。

ちょっと一息その後はほぼ順調にコマ図をクリア。やがて第一チェックポイントにたどりつく。後発のいず兄さんがすでに到着。私たちもほっと一息ついてると、シャルドネやY10、シティにジュニアと後続車たちが続々到着。山間の静かなお寺の駐車場はしばしカラフル、にぎやかに。マップのコメントには“旅の安全を祈願”とあったけど、みんなちゃんとお参りした?



適当な時間を見計らい、気を取り直してチェックポイントを出発。
「次は?」へっ?「次は??」へっ??

いきなり区間距離を見落とす。わたしってひょっとして、ものすごくバカなのかしら。ふとそんな不安が頭をよぎる。もしかしたら傍らのドライバーも同じことを考えていたのかも知れない。が、いやいやこれはマップのつくりに問題があるに違いない。私はけっして間違ってない!と思う。



とりあえずその後は特に問題もなく、第二チェックポイントに到着。モニュメントに描かれてる物は?とのクイズに、「灯台、かもめ、青い海、青い空に、緑の山!」実に嬉しそうにすべてのモチーフを網羅する。完璧な答えを求めたのか、それともウケを狙ったのか。。でもねー誰もが考えつく事で、さしてウケはしないと思うんですけど。。。



第三チェックポイントでは、串かつ、つぼ焼き、アイスクリーム、うまそな匂いが誘惑する。が、新婚さんには大事な使命が。。それは旅行のお土産買い。なんでもここはえびせんが有名だそうで、店内駈けずりまわりつつ、試食のせんべをつまんでは食い、つまんでは食い、両手いっぱいお土産購入。結局それでタイムアウト。今年もまたねぎマグロの串かつを食べることができなかった。。
目指せゴール


ラリーもいよいよ終盤へ。細い道へ入ろうとすると、いきなりそこからぬっと出てきた見慣れたランサー。中にはフカッツーさんと無邪気にはしゃぐレン君が。なんでここから出てくるのよ??こちらの疑問をよそに、私たちが来た道を逆走してゆく。

また間違ってる?いやいや、今度は絶対間違ってない。どう見てもあちらがおかしい。そっちへ行ってどーすんの?ちゃんと帰ってこられるの?ちょっと心配、かなり愉快。最後の展開楽しみだったりして。自身満々に遠ざかっていくランサーを尻目に、我々は我々が信じたルートで一路ゴールを目指す

そろそろ景色を愛でる余裕も生まれ、磯の香りを胸いっぱいに吸い込みつつ、海辺のドライブに大満足。ところが傍らでは潮風は車によくないとぶつぶつぶつ。。。



いよいよ太陽の広場にゴールイン。所要時間は2時間7分30秒。さぁて順位はいかほどか?

全車集合!みんなが次々ゴールする間、繰り広げられる車談義に試乗会。私は必死で写真撮り。ラリーも楽しいけど、こういう時間もまた楽し。そうこうするうち、やがて全車がゴールイン。岡田さんと岡田さんJr.も駆けつけて下さり、ますますにぎやかになっていく。



これから第二のお楽しみ、イタリアンバイキングのランチパーティー。ピザにパスタにサラダにスープ。その他もろもろエトセトラ。おいしい料理に舌鼓。たらふく食べたその後に、やっぱ甘味は別腹と、追加で食べるもまたおいし。



大満足のランチを終えて、いよいよ結果発表。一位はやったね!私たち!!計算通り!よみ通り!やっぱコンビがいいのよね♪二位にはがっさん、おまけちゃん。三位にふとしくん、三好さんコンビ。ブービーは、逆走していったフカッツーさん。やっぱりというか、当然というか。。。



そしてそして、それ以上に嬉しかったのが、みんなから頂いたお祝いの数々。どれもこれも心がこもっていて、私たちの宝物になりました。ほんとにほんとに、ありがとう。



『’03 CittaNapoli Rally & Party』海外行くのもいいけれど、こんなに楽しい新婚旅行、そうそう行けるもんじゃない。楽しい楽しい二日間、みなさんどうもありがとうございました。



チッタからの帰り道、大阪のセーリオさんにまたまた寄り道。珍しいコレクションまでみせていただき、これまたびっくり大感激!どうもおじゃましました

citta napoliミーティング

エピローグ

ようやくたまの実家に帰り着き、お土産わたして挨拶すませ、ちくさへ帰らんとしたまさにその時「死んだ。。。」会長がビアンキ降りて、そう告げた。
新婚旅行という大役を終えたかぼちゃの馬車は、とうとうそこで力尽きてしまった。父、母、妹たちにその彼氏、はては飼ってる犬まで、たま家全員緊急出動。何度も押しがけ試してみるが、まったく動く気配なし。最後の手段と駐車場まで牽引し、バッテリーをジャンプするべく、ケーブルもってつなごうとせまったその瞬間!!『うぃん!』突如ワイパーが動き出した。「生き返ったぁぁ!!」湧き上がる大歓声!広がる安堵の表情!

原因はまったく不明ながら、なんとか蘇生したビアンキ君は、ちくさへと帰っていきました。



それを見送るたまの家族。湧き上がる不安を誰も決して口には出さず、見えなくなるまで温かく手を振り続けてくれました。それはこれからの二人へ行く末を案じる、せめてもの思いやりだったのかもしれません。。
(レポートbyたま)

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